大量飲酒などをきっかけに起こるアルコール性認知症は、初期の段階であれば回復する可能性もあります。ただし、症状が進行していくと回復する可能性は相当に下がっていくため、早めに対処することが理想です。
認知症が回復するという点に引っかかりを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、認知症やアルツハイマー病の症状が見られる場合、根本的な治療方法はなく、できるのは進行を遅らせることくらいです。
一方で、アルコール性認知症は初期の段階であれば脳の機能が一時的に低下しているという状態に近く、お酒をやめるだけで物忘れなどの症状が改善されることも珍しくはありません。
ただし、回復のためにはお酒をやめることが必須のため、初期の段階であっても簡単に回復するわけではありません。
現在のところ、アルコール性認知症の症状を直接的に改善してくれる薬はないため、お酒を断てるかという点が最重要です。
治療に薬が用いられることはありますが、こちらはアルコールを断ちやすくするためのものです。しかし、本人がお酒を断ちたいと心から願っていても、依存症の状態に陥ると実際にお酒を断つのは困難です。
心からお酒をやめたいと願うのは治療に必要な最低条件で、その上で治療やカウンセリングを受けたり、自助グループに参加したりするなどの努力が必要になります。アルコール性認知症からの回復には相当な苦労が伴いますが、初期の段階であれば回復の可能性は十分あるので、自暴自棄にならないようにしたいところです。
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