患者に対して介護者が取ってはいけない行動

介護者がアルコール性認知症の患者に対して取ってはいけない行動があります。次のような行動は、患者の症状を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。

まず、患者の行動を無理に制限しないことです。介護者がアルコール性認知症の患者の行動を強制的に止めたり変えたりしようとすると、患者は不安や恐怖を感じて反発することがあります。

これは患者のストレスを増やし、症状を悪化させる原因になります。したがって、介護者は患者の行動になるべく寛容であることを心がけましょう。

患者のアルコールを隠すことも、介護者が行ってはいけないことです。
アルコール性認知症の人は、アルコール依存症の状態にあることが多く、飲酒しないと禁断症状が出ることがあります。禁断症状とは、飲酒しないと起こる身体的や精神的な不快な反応のことで、手足の震えや不眠などがあります。

禁断症状が出ると、患者はより強くアルコールを求めるようになります。介護者が患者のアルコールを隠したり捨てたりすると、患者はパニックに陥ったり暴力的になったりする恐れがあります。

断酒は必要ですが、患者への無理矢理の断酒は禁物です。アルコール性認知症の人は、自分がアルコール依存症であることを否定したり、自分で断酒できると思い込んだりすることがあります。

介護者が患者に断酒を強要すると患者は自己肯定感を失い、その結果、アルコールへの依存をさらに強める危険があります。介護者は患者に断酒を勧めるのではなく、アルコール摂取量を減らすことを目指すべきです。断酒を希望する場合は、必ず専門家に相談しましょう。